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ここを教えてくれ、という要望(4)

 もっとも、根気が要らないくらい、あっと言う間に成績が変化し始める子も居る。そういう子は、もともと学力が高い。自分で堅固な基礎を築いて来た子である。そしてこれこそが、潜在的な得点力に他ならない。
 だから、そういう子は別段、塾や家庭教師に頼らずとも、きっと自力で成績(試験の得点)を伸ばす事が出来たに違いない。ただ、頼ったから早かっただけで。こんな子には、得点力の強化を図るような指導をしても無理がない。ただし、「勉学すなわち点取り合戦」にならぬよう、「試験に出ない事は知った事ではない」という態度に陥らぬよう、釘を刺さねばならないが。
 でも、こんな子は多くない。
 普通は、いきなり得点力の強化を図っても無駄であり、無理がある。基本から教え、学力が向上するように図らねばならない。地道に。
 しかし地道な努力は好まれない。
 「地道な努力が嫌だから、手っ取り早い方法を金を払って教わろうと思ってるんだ」
 と、言わんばかりに付け焼き刃の得点力を要求する子達(親も?)。それとも、
 「あるはずだ。常に九十点が取れる子が握ってる秘訣が、あるはずだ。金を払ってるんだから、それを僕にも教えてくれ」
 と、言いたいのだろうか。まぁ、未熟なんだから仕方ないとも思えるし、それを諭すのも指導の内であろう。

 ただ、私は自分の同業者には、大いなる疑念を抱かざるを得ない。いや、学校の指導だって怪しいが、地道な努力が必要な段階の子に、いきなり得点力を与えようとしてはいまいか。
 この事について、詳しくは別の頁に書いてあるが、どうも、一部の子にしか通用しない指導方法で、無理して多くの子を指導しているような気がする。
 だとすれば、無駄だらけ。下手をすると、逆効果。しかも、そんな指導を受ける為の塾通いが睡眠不足を招いているとしたら?
 ここに、学力低下(二極分化)の一因が潜んでいる、とは言えまいか。
 
続く

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