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読み書き計算、その前に(2)

 前回、学力の基本として、話す能力を軽視してはならない、と述べました。
 ご家庭でも、気をつけて頂きたい事があります。別に難しい事ではありません。
 
 たとえば、お子さんが友達どうしで遊びに行ったとしましょう。どこへ誰と行き、何をしたのか、何を見たのか。どんな事が楽しかったのか、あるいは嫌な思いをしたのか。年齢にもよりますが、そんな話がキチンと出来るかどうか、気をつけて頂きたいのです。キチンと、と言うのは、一緒に行かなかった人に通じるように話が出来ているかどうか、です。一緒に行った子と思い出話をするのであれば、指示語が多くても通じるでしょう。でも、一緒に行かなかった人にとっては、指示語だらけではサッパリ判りません。
 と言っても、ご家族どうしでの会話ですと、お互いある程度(交友関係などの)予備知識があり、また、話し方の癖に慣れてしまってもいるでしょうから、もしお子さんが他人には通じにくい話し方をしていても気付きにくいかも知れません。難しいとすれば、この点です。
 
 言いたい事、訴えたい事をキチンと言葉に出来ない子の特徴として、指示語が多い事に加えて、話がよく飛躍する事が挙げられます。
 自分が経験した事でも相手は経験していない(と思われる)事、あるいは、自分が考えた事でも相手は考えていない(と思われる)事。こんな事を話すときには、当然、順を追って話を進めて行く必要がありますが、これが出来ないのです。相手の事を考える余裕が無いのか、はなから考えていないのか、よく判りませんが。
 ただ、子供の事です。多少飛躍があっても、だいたい言いたい事は判ります。しかし私は、やはり聞き返します。「え? どういう事? 判るように話してくれ」と。これが、論理(的思考力)の基礎になっているはずだからです。こんな事にも、ぜひ各家庭で気をつけて頂きたいと思います。
 思いつきで話すばかりで、すぐに話がそれ、不必要な事を長々と話し、何が言いたかったのか自分でも判らなくなる子も、少なくないです。単語と短文だけしか口にしない子も居ます。このような子の場合、まとまった思考が出来ていない可能性があります。
 
 こうした症状(?)は、学力に影響し、また短時間では改善できません。各家庭で、是非お気をつけ下さい。常にお気をつけ下さい。
 子供の学力低下については、問題ないと言う人も居ます。そんな気はしないのですが、仮にそうであっても、学力低下問題が浮上して来た事は、学力について考える好機です。是非、家庭で取り組むべき事、気をつけるべき事について、ご一考ください。
関連:学力低下問題
 

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