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学力低下問題(1)

 2004年12月、OECDの学力調査に続いて、IEAによる国際数学・理科教育動向調査の結果が報じられた。これらによって、日本の子供達の学力が低下している事が裏付けられた、と騒がれた。
 私は職業柄、学力低下問題については大きな関心を持たざるを得ないのだが、現時点(2005年夏)での見解を記しておこうと思う。
 


 まず、日本人の学力は実際に低下中なのか?
 残念ながら、それは事実だと思っている。OECDやIEAによる調査の結果とは無関係に、そう思っている。ただ、これらの調査が、それを判り易い形で示しただけだろう。
 すると、これら二つの国際的な調査の結果を受けて、文部科学省に対する批判的な意見がずいぶん出て来ていた。しかし私は、「ちょっと待ってくれ」と言いたかった。そして、
日本の子供の教育は、文部科学省だけがしているのか?
と、問いたかった。
 そんな事はないだろう。教育なら、各家庭でしているはずだ。していなければおかしい。そして、この家庭教育の比重が、最も大きい。次に学校、それから私的教育機関(学習塾等)であろう。さらに、社会に生きる大人一人々々が、よその子にいつの間にか影響を与えている事も、忘れるべきでない。
 だから、文部科学省に文句を言っておいて、対策が打ち出されるのを待っていれば済む問題では、絶対にない。社会全体が教育力を失っている事が、子供達の学力低下という現象として、逆に社会に警鐘を鳴らしているのだ、と私は見ている。OECDやIEAの調査の結果に一喜一憂するのも愚かしいが、いい機会だから日本人一人々々がよく考えるべきだ。
 
 「家庭教育と学校教育は、異質だ」という反論もあろう。確かに一部を除けば、家庭で数学を教える訳でも地理を教える訳でもない。だが、親が子供に世の中の約束事に目を向けるように仕向けなければ、子供が学校に通うようになったとき、どうであろう。その子にとって、学校は大事な場には成り得まい(と言う理由については、“世の中の約束事”を読んでいただくとしよう)。教育の原点は、家庭なのである。
 
続く

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