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学力低下問題(4)

 では、学力低下問題に関しては文部科学省には大した責任は無い、と私は考えているのか?
 
 否、そんな事はない。やはり日本の教育の舵取り役として、先見の明を持っていて頂きたい(頂きたかった)。何しろ、教育は国家百年の計、である。
 しかし、これを今お読みのあなたにも、ちょっと考えてみて欲しい。国家百年の計である教育。すると、教育には即効性があるだろうか? 即効性が無いからこそ、百年の計なのではないか? 私は、教育というのは、個人に対してでも社会に対してでも、後からゆっくり効果を顕すものだと考えているのだが。
 そうだとすれば、学力低下の原因は「ゆとり教育」である、などと単純に言い切れないだろう。これにはそれほど長い歴史はない。いや、もちろん要因には成っているはずだが、やはり私は、社会が豊かに成った事と、個人主義や個性尊重という思想を誤解あるいは曲解して受け容れた事が最大の要因であると思うのである。
 そして、文部(科学)省には、この危険性を、いち早く察知して頂きたかったと思うのだが、望み過ぎだろうか。それとも、思想に対して役所が口を出す事は許されないのだろうか。
 


 では、今後どうするか、である。
 学習指導要領の見直しは、無論必要であろう。しかし、それだけで済む問題ではない、と私が考えている事は、一連の記事をお読みくださった方には既に明らかだろう。
 学力低下は、原因が複合的なら、解決も複合的にしていかなければなるまい。日本人一人々々の問題、日本の将来の問題である。国家百年の計…。
 


追記
 ところで、OECDの調査において著しく順位が下がった為に一番問題にされていた「読解力」についてであるが、これはむしろ「記述力」の試験だったのではないか。だとすれば、日本の順位が低くても不思議はない。逆に、2000年の調査で8位だったというのが不思議だ。
 と言うのは、私は日頃、「論理的な文章を読ませる事が、少ない。書かせる事は、なお少ない」という事が、日本の国語教育の大きな問題点の一つだと感じているからである。これで、あのようなしっかりした筋道が要求される文章など、書ける訳がない。
 
続く

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