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英語の文法教育について(3)

 前々回と前回、そして“問題を解く目的”で指摘してある通り、子供達の学習に対する意識・態度は、多くの場合「問題あり」です。子供というのは、本当に目の前にあるものしか見えないのですね。子供と言っても中学生ですけれど、なんだか幼稚に見えます。
 そこで、教育者の出番です。
 
 子供が学習に対する意識・態度を改めるように指導する(あるいは、仕向ける)事も、教育者の役割の一つであるはずです。知識の伝達だけで教育が成り立つとは考えられません。しかし、その知識の伝達すら不充分な場合が目立ちますが…(“問題を解く目的”ではその点も指摘しています)。
 それはともかく、ここで問題にしたいのは、子供が目の前の問題を解いてマルをもらう事を目的とし、理解を目的とはしない場合が多いのと同時に、教える側も、子供が問題が解けるようになれば「判った」と見なしてしまう短絡さです。
 私も、経験が浅かった頃は、「問題が解けるようになった子は、その内容を理解した子」だと思っていました。しかし実際には、ただ問題を機械的に解く要領を得ただけの場合がほとんどである事を悟るまでに、長い時間は要りませんでした。そして、「マルがつきゃいい、ってもんじゃない!」と口を酸っぱくして言うようになった次第です。
 
 さて、英語でも何でも、子供の学習に対する意識・態度が、当然ながら教育の効果を大きく左右します。教える側としては、知識の伝達も重要な仕事ですが、この意識・態度を改めるように導く(仕向ける)事の方がより重要な仕事です(大変困難ですが)。
 くれぐれも、日本人が英語をなかなか身に付けない理由は、文法教育に原因があるのではない、というのが私の考えです。第一の理由は、学ぶ側の意識・態度(テストでマルがつけばいい、という考え)と、教える側がそれを黙認している場合が多いという現実です。下手をすると、教える側が、テストでマルをもらう技術を伝授して終わっています。
 
続く

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