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英語の文法教育について(2)

 次の二文を関係代名詞でつないで一文にしなさい。
 
I know a woman.
She can speak Chinese well.
 
答:I know a woman who can speak Chinese well.

 これは、関係代名詞を理解させる為の典型的な問題です。この手の問題を繰り返し解かせます。これがスラスラ出来るようになったとしても、関係代名詞が判ったとは限りません。ただ文のつなぎ方を覚えただけかも知れません。肝心な事は判っていない可能性を、捨てる訳には行かないのです。と言うより、肝心な事は、初めから判ろうとしていません。確実に、過半数の子が。
 だから、たとえば、
 
私には、ネコを10匹飼っている友達がいます。

を英訳させてみても、まるで出来ません。要求する答えは、
 
I have a friend who has ten cats.

ですが、この骨組みすら出来ません。a を忘れてもいい。has をうっかり have にしてしまってもいい。cat を複数形にし忘れてもいい。そんな細かい所は後で直せば良いけれど、骨組みぐらい出来てくれ! 今までの英文(解いた問題)を参考にすれば(真似すれば)出来るはずだ! と、こちらとしては思うのですが、ダメです。
 なにしろ、初めから関係代名詞の役割を理解しようとしていなかったのですから。ただ、機械的に文をつないでいただけですから。ただ、目の前の問題を解くこと自体を目的としていたのですから。
 
 前回の最初に申し上げた通り、このような学習に対する意識・態度こそが、せっかく勉強した(はずの)英語が身につかない最大の原因であると感じています。文法教育が悪いのではありません。学び方が悪いのです。従って、英語のみならず数学も物理も同様に身についていない現実を、文法教育を批判する方々には見落とさないで頂きたいです。
 
続く

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