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斬新な高校入試制度(1)

 公立高校の入試制度の大改革を全国に先駆けて成し遂げた、ある県の話。2004年から新制度で入試が行われている(※)。これがどのようなものであるかと言うと、まず、受験機会が複数化されている。二月と三月に、選抜が行われる。
 改革の目玉は、二月に行われる選抜(前期選抜)だという。これは、自己推薦入試に近い制度であって、新制度の下では、従来あった推薦入試は廃止されている。尚、三月に行われる選抜(後期選抜)は、昔ながらの学力検査によるものである。
 さて、その前期選抜であるが、確かに新鮮味はあるのだが…

 自己推薦。正式にはそうとは呼んでいないが、前期選抜には誰もが自己を推薦して出願する事ができる。ただし、「要件ア」と「要件イ」に分かれていて、己の学力が優れていると思えば「要件ア」で出願する事になっている。では「要件イ」は、どのような人が対象なのかと言うと、「芸術・文化、体育・スポーツ、ボランティアなどの活動で実績がある者」である。
 出たな、ボランティア。
 それで、実際にボランティア活動の実績を以って「要件イ」で受験した子の話である(話は母親から聞いたのだが)。
普通の入試と違って、事前の準備が大変でした。ボランティア活動を、いくら「やってました」と言っても駄目なんです。それを証明する書類がないと。その書類を用意するのに、ひどく手間が掛かりました
という訳で、何か自発的に活動をしても駄目なのだ。学校が指定した活動に参加するなどして、活動の記録が残らないと駄目なのだ。自発的でないボランティアという、矛盾した活動をしないと駄目なのだ。これ見よがしにボランティアに勤しまないと、駄目なのだ。

 とても付き合っていられない。

続く

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※ この制度のその後について



































































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