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評価されるボランティア(2)

だいたい、評価される事を目的とするボランティア活動などというのは、語義矛盾でしかない。ボランティア活動の実績が進学や就職を有利にする制度など、あって良いはずがない。 　 　管理者によって正式に記録がとられるような活動は、ボランティアとは言えない。そのようなこれ見よがしの行為は、ボランティア活動たり得ない。ボランティアとは、一切の見返りを求めない自発的行為である。ボランティアと言うからには、誰に何と言われようと勝手にやるものであろう。決して、労働の対価として金銭さえ受け取らなければボランティアなのではない。 　 　もともと私は、ボランティアが必ずしも美しい行為だとは思っていなかった。やるなとは言わないが、やるなら黙ってやってくれ。これ見よがしであっては偽善だろう。おそらく、「自分の活動はボランティアである」という意識が無くなってこそ、本当のボランティアだ。 　まして、活動が記録されて、それによって進学や就職で有利になるボランティアなど、愚の骨頂。教育現場にあって良いはずがない。 　　　voluntarily 　　　voluntary 　　　volunteer こんな単語を、英和辞典で引いてみたらいい。ボランティア活動に対する評価とは、それがあるとすれば、周りの人達が感謝や尊敬の念を抱き、好意をもってくれる事だけでしかないだろう。 　 続く

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