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総合学習について(1)

 平成十七年一月十九日、文部科学省が総合学習の削減を検討し始めた事が報じられました。
 実を言えば私は、総合学習(正確には、総合的な学習の時間、と言います)なんて胡散臭いと感じていて、大して興味が無かったのですが、逆に、この胡散臭さについて述べておこうと思います。
 
 まず、そもそも総合学習とは何でしょう? その概略は文部科学省のウェブサイトで紹介されています(「総合的な学習の時間」とは…)。そして、同ウェブサイト内に「総合的な学習の時間」に関する学習指導要領の規定が記載されていますので、詳細はこれを読んでください。
 
 さて、概略を紹介したページを見てみますと、冒頭に、
 
(前略)…[生きる力]の育成を 目指し、
…(中略)…
「総合的な学習の時間」が新設されます。

と明確に記されています。ただ、これは別段、耳に新しい事ではないでしょう。皆さんはマスメディアを通じて、散々「ゆとり教育」と「生きる力」という言葉を聞かされている事と思います。
 私は、この「生きる力の育成」という理念や方針が間違っているという気はしません。
 しかしですよ。
 そもそも、教育とは何でしょう? 私は“世の中の約束事(5)”において、
教育とは、つまり、子供にこうした約束事を仕込み、社会生活で困らないようにしてやる事、そしてそれによって自立を促す事です。
と、述べました。これはつまり、「生きる力」に他なりません。だから私が疑問に思うのは、「総合学習を導入する前の学校教育は、『生きる力』につながっていなかったのだろうか」という事です。つながっていなかったとしたら、それは教育ではなかったという事です。
 
 改めて述べます。
 そもそも教育とは、未熟な存在に生きる力を授ける事です。
 そして総合学習は、生きる力の育成を目指して導入されたのです。
 よって、「総合学習は、教育を目指して導入された」と読み替えられます。
 故に、総合学習導入以前の学校教育は、実は教育ではなかった(教育に成っていなかった)事を文部科学省は宣告したも同然なのです。私が総合学習を胡散臭いと感じているのは、このように考えるからです。
 
続く

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