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試験という教科

 ふと思った。中学生や高校生にとって、“試験という教科”があるのではないか、と。いや、“試験という教科”しかないのではないか、と。
 
 数学でも英語でもなければ、歴史でも物理でもない。彼等にとっては、“試験という教科”があって、その中に数学的分野・英語的分野・歴史的分野・物理的分野……があるのではないか。
 だからこそ、数学を理解しようとする訳でもなければ、英語を学ぼうとする訳でもない。ただ、試験で高得点を得る事だけが目的になってしまっているのだ。
 
 また、それを助長するような、あるいは黙認するような指導が目立つ。特に学習塾では。だから、学習塾(や予備校や家庭教師)が隆盛である事が、皮肉にも学力低下の一因になっている可能性がある、と私は本気で思っているのである。かく言う私も同業であるが、この業界の潮流には流されないように気をつけながら仕事をしている。
 


 「数学って、何かの役に立つんですか?」と、よく尋かれる。それは間違いなく役に立つ。直接に、間接に、役に立つ。
 ただし、試験の為の勉強しかした事がなかったら、言い換えると、“試験という教科”の数学的分野としか思った事がなかったら、その限りではない。
 


 試験には出ないけれども知っておくと良い事は、少なくない。
 たとえば、フォニックスの法則。ところがこれを教えようとしても、なかなか真面目に聴かない。拒否的な反応を示す子すら居る。これを知れば英語がどれほど楽になるか、判りもしないくせに……と、こちらとしては思うのだが、あちらはとにかく、試験に出ない事は知った事ではない。確かに、試験でフォニックスの法則そのものが問われたとは、聞いた事が無い。だから覚えたとしても、試験で‘直接には’役に立たない。
 しかし、そういう事を学ぶ事が、単なる負担であるとは思わないで欲しいのだよ、生徒諸君。“試験という教科”の英語的分野ではなく、英語を学んでおくれ。

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