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コツを教えること(2)

塾や予備校、家庭教師業者、更には市販の教材の宣伝が、また良くない。 　 ポイントを重点的に指導 要点を押さえて能率よく勉強 的を絞って無駄なく学習 云々 これ自体が良くない事なのではないが、ポイントや要点を会得し、的を絞るまでの過程（つまりコツをつかむまでの過程）を、どれほど考えている事やら。このような文句が、もし業者の本音であるとすれば、かなりオメデタい。そうでなければ純粋に宣伝文句であるに過ぎないから、いずれにせよ真に受けると後で失望する事になる（※1）。 　ところが宣伝文句であっても、もっともらしい事だし、広く言われている事でもあるから、子供はどうしてもコツを先に知りたくなるようである。コツを先に知れば、魔術にでも掛けられたように力が伸びる（何でも判るようになる）のだと、ほとんどの子が錯覚させられているのだろう。 　いや、子供だけではない。大人も、ナントカ教室に通い始めたりすると、いきなりコツを伝授してもらおうとしがちだろう。教室ではないが、私も「写真を上手く撮るコツ」の伝授を求められた事が幾度かある（※2）。申し訳ないが、適当にはぐらかすしかない。 　 ※1 私は同業だが、デタラメな宣伝はしたくない。 　　これだから、商売としてうまく行かないのかも知れないが…。 ※2 私は副業として写真を撮っている。サイトはこちら。 　 完

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