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斬新さの名残は名称だけ

その県においては、ここ何年か、県立高校志望者のほとんどが、二月上旬の前期選抜で受験していたものだった。そして大半は落ち、三月十日頃の後期選抜で再び受験し、進学していた。 　今後その県では、県立高校を志望する人は、一部を除き、三月十日頃の学力検査まで、県立高校を受験する機会は得られない。一部というのは、二月中旬に行われる推薦入試を受ける人たちである。 　 　ただし正確には、三月の学力検査は「一般選抜」と呼び、二月の推薦入試は「特色選抜」と呼ぶ。このような名称にしたのは、ここで廃された制度を作った人たちの意地なのだろうか。 続く

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