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LEARNER'S DICTIONARY 事件

 仕事の際、英々辞典を携帯していたのですが、あるとき、これを中学三年生の生徒達に見せました。そのうち二人が、この見慣れぬ雰囲気の書物に興味を覚えたようです。二人とも英語は苦手ではありませんでしたが、いや、驚きました。
 
 読めないのです。表紙に印刷された LEARNER'S DICTIONARY の綴りが。そこで、その子達が何をしたか、想像できますか?
 「小文字に直してみよう」と言って、本当に小文字で書き直したのです。
 なんとなんと、英語が割と得意な子が二人そろって、こんな珍しくもない単語が読めないのですから、驚くしかないですよ。同時に私は、「大文字も小文字も読み方は同じなのだから、大文字で読めなければ小文字でも読める訳がないだろう」と思ったのですが、なんと、その二人は、小文字に直したら本当に読めてしまったのです!
 
 これは、かつて私が中学数学を担当していた学習塾で起きた“事件”です。古い話なのですが、よく記憶しています。母線を理解させる為に何か立体が必要だったのですが、ほぼ完全な四角柱が手許にはその辞書しか無かったので、生徒達に見せたのです。それが、“事件”に発展してしまったのです。
 何故これを“事件”とまで言うのか、って?
 何故なら、それまでにも英語が苦手な子はアルファベットの綴りを読もうと(読み方を覚えようと)せず、単語を丸覚えするばかりである事には気付いていたのですが、この“事件”を以って、英語が比較的得意な子でも大差は無いのだと悟らされたからです。いや、確信させられた、と言った方が近いです。勿論、皆が皆という訳ではないですが、この“事件”によって私は、英語の指導方法を深く考えさせられたからです。
 なお、数学担当の私は、その子達には英語は教えていなかったのですが、二人の成績は当然承知していました。また英語は、その塾とは別のところで教えていました。
 
続く

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